伝えたいメッセージは「誰に売るのか」を絞り込むことで届きやすくなります。【セグメンテーション編】

伝えたいメッセージは「誰に売るのか」を絞り込むことで届きやすくなります。【セグメンテーション編】

2025年8月28日

ようこそ、セイコープロセスのブログへ!
弊社は大阪府池田市にあり、隣接する豊中市・伊丹市を含むこの地域の中小企業の販売促進、広告活動をサポートしています。

さて、あなたの会社ではいい製品をつくったり、きちんとしたサービスを用意した。でも「なかなか売れない…」と感じている社長さんも多いのではないでしょうか。
そこで私は思うのです。あなたの会社は、それを一体「誰に売るのか」考えてみたのだろうか、と。

そうなんです!

いくらいいモノやコトを作っても、「それが必要な人」に情報が届いていなければ、その製品やサービスは買ってもらえない、売れないモノやコトになるのです。

そこで今日は、あなたの製品やサービスを「どうしても必要な人」、ターゲットとなるべき人たちは誰なのか、を考えてみるきっかけとなる「市場の細分化=セグメンテーション」についてお話します。

例:あなたは中古車販売店の社長です。

あなたが売りたいのは中古車だとしましょう。より多くのお客様を集客したくて、通り沿いに「誰でも歓迎!お気軽にどうぞ!」という、大きな看板を掲げています。けれども、なかなかお客様はやってきません。

それはなぜか。

その理由は「誰でも」というキャッチコピーにあります。一見、とっても親切そうですが、誰に売るのかを明言していないので、誰にも響かない、刺さりにくいのです。

それではどんなコピー、言葉であればお客様に刺さるのでしょうか。これを考えるのに役立つのが「市場の細分化=セグメンテーション」です。

中古車販売店の様子

例:中古車販売でも軽自動車が得意。

実は、あなたの会社は中古車でも特に軽自動車の販売が得意です。なので、軽自動車市場のセグメンテーションをしてみましょう。簡単に言えば、お客様を分けて考える、ということです。

ここでは世代やニーズで市場を細分化してみます。

■セグメンテーションの例

1. 若年層(20代前半〜30代前半)・初めての車購入

●特徴:低価格重視、維持費の安さ、気軽さ
●ニーズ:通勤・デート・買い物に便利でコスパの良い車

2. 子育て世代(30代〜40代)

●特徴:安全性・広さ・使いやすさ重視
●ニーズ:家族でのお出かけや日常の送迎に最適

3. 高齢者層(60代以上)

●特徴:乗りやすさ・視認性・安心感
●ニーズ:小回りが利く、買い物や病院通いに安心な車

4. セカンドカー需要(郊外在住の家庭)

●特徴:維持費の安さ・燃費・手軽さ
●ニーズ:ちょっとした買い物や短距離移動に便利

■キャッチコピーの例

今どきは、AIの力を借りるのも良いですね。あっという間にキャッチコピーも考えてくれます。

  1. 若年層向け
    「はじめての相棒に、ちょうどいい軽。」
    「月々ラクラク、軽で叶えるカーライフ。」
  2. 子育て世代向け
    「子どもと荷物に、ちょうどいい軽。」
    「家族の毎日に寄り添うクルマ。」
  3. 高齢者向
    「小回りきいて、安心ラクラク。」
    「買い物も通院も、軽でスマートに。」
  4. セカンドカー需要向
    「もう一台あると便利。維持費も安心。」
    「近所づかいに、ピッタリの軽あります。」
掌の上に的に当たった矢のダーツイメージ

誰に届けたいのかを決め、その人に向けた言葉にすると、届きやすくなる。

看板は「通りすがりの人に一瞬で刺さる短い言葉」が重要ですので、複数のセグメントを想定しつつ、地域の生活密着感 × 軽の強み(維持費安い・小回り・手軽)を盛り込むと良いと思います。
分けたセグメントの「誰に向けた言葉か」を明確にすることで、相手の心に届きやすくなります。
自動車は誰でも使うものだからこそ、「どんな暮らしをしていて、どんな悩みを持つ人に届けたいのか」ターゲットを絞り込むことで、その言葉にチカラが宿り、メッセージが届くようになるのです。
特に中小企業の場合、たくさん広告を打つことはできませんから、確実に必要としてくれるセグメントに集中し、効率よく言葉や情報を届ける・宣伝することが大切です。

また、セグメントも車種に分けてみたりもできますね。そして言葉や情報を届ける方法も、若い世代にはSNS広告やホームページなどのウェブ、シニア以上の世代には新聞広告や店舗での丁寧な接客など、分けてみることも考えてみてくださいね。