今、弊社では月1回専門家を講師にお招きして社内マーケティングセミナーを開催しています。
印刷&WEB制作会社がマーケティング? と思われた方もいらっしゃるかも知れませんね。
私も初めはそんな風に感じました。
マーケティングに触れたことが無い方には、何だか難しそうだね、と感じた方もいらっしゃることと思います。
確かに、そう簡単ではありません。
そして、マーケティングを「売り込みのテクニック」と感じておられる方もいらっしゃるかもしれませんが、このセミナーを通じて、そうではないことにも気づかされました。
「売る」と「売れる」の違い

お客さまに対してさほど欲しくもないものを「売り込む」ことは、一時的に利益を得たとしても顧客満足度には繋がらず、お客さまにとっても売る側にとっても幸せなこととは言えませんし、長続きすることとも思えませんよね。
誰でも、さほど欲しくもないものを口車に乗せられて売りつけられるのは後味の悪いものです。
対して、自社が提供できるサービスの中から、お客さまが欲しいと思うものに気づき、欲しいと思われるタイミングでそれを自然に「買っていただける」ように提示する、そのための戦術を考え実践すること、それがマーケティングだと今は捉えています。
また「お客さまが欲しいと思う商品」を開発すること、これもマーケティングに含まれるかもしれませんね。
欲しい物を、欲しい人が、欲しい時に買うことが出来れば、買う人にとっても売る側にとっても満たされて幸せなことだと思いませんか?
「マーケティングとは?」で検索してみると「商品やサービスが自然と売れるような仕組みを作るための活動全般」と出てきました。
「自然と売れる」いい響きですね(笑)
そして「企業が持続的に成長していくために不可欠な活動です」ともありました。
これを避けては生き残れない、そんな響きが読み取れます。
「顧客」とは

マーケティングの主な目的として「顧客のニーズを理解し、それに応える商品やサービスを開発する」や、市場調査を「顧客のニーズや競合他社の状況などを把握するための調査を行う」などと言われていますが、ではここで言う「顧客」とは何でしょうか?
誰でも彼でもお客さん、というわけではもちろんありません。
そして、例えば次のように分けることも出来ます。
「既存顧客」:過去に商品やサービスを購入した経験がある顧客。リピーターも含まれます。
「見込み顧客」:商品やサービスを認知しており、購入を検討している段階の顧客。
「潜在顧客」:まだ商品やサービスを認知していない段階の顧客。
売上を上げたいからチラシを作る、とは言っても、どの「顧客」に対してのアピールなのかが明確でないと、的外れなものになってしまう可能性が大きいです。
誰に対して、何を、どのように。
基本といえば基本ですが、ここをあまりにざっくりと感覚的に捉えているだけでは、無駄な努力を繰り返すだけになりかねません。
マーケティングは、自分たちを取り巻く環境を捉え、自社の強み弱みを把握し、顧客のニーズを明確にし、顧客のニーズを満たすために自分たちに最も向いているやり方を見つけること、それがマーケティングだと捉えています。
今行っている社内マーケティングセミナーが、当社のお客さまにとって役立つものになれるよう、これからも仲間たちと楽しく学んで行きたいと思います。